irbで対話的にRubyを動かしてみよう
学習の目標
本章では、以下の内容を学びます。
- irbとは何かを理解する
- irbの起動と終了の方法を習得する
- irbを使って簡単なRubyコードを実行する方法を学ぶ
はじめに
前回、rubyコマンドを使ってファイルからプログラムを実行する方法を学びました。
ただし、ちょっとした計算や実験を試したいときに、毎回ファイルを作成するのは手間です。
そこで今回は、irbという対話的な実行環境を使って、Rubyのコードを手軽に試す方法を学びます。
irbの起動
ターミナルを開き、irbというコマンドを入力してエンターキーを押します。
すると、次のような表示が出てirbが起動します。
irb(main):001:0>
これがirbのプロンプトです。
このプロンプトに直接Rubyのコードを入力すると、実行結果をすぐに確認できます。
irb(main):001:0> 2 + 3=> 5
簡単な計算をしてみよう
実際に簡単な計算を試してみましょう。
まずは足し算から始めます。プロンプトに 2 + 3
と入力してエンターキーを押します。
irb(main):001:0> 2 + 3=> 5
このように、計算結果がすぐに表示されます。プロンプトの後に入力したコードが評価され、=>
の後にその結果が表示されるのです。
掛け算や割り算も試してみましょう。
irb(main):002:0> 4 * 5=> 20
irb(main):003:0> 10 / 2=> 5
括弧を使って計算の優先順位も指定できます。
irb(main):004:0> (2 + 3) * 4=> 20
このように、irbでは入力したコードの結果がすぐに確認できるため、計算式や簡単なコードを素早く試したいときに便利です。
文字を表示してみよう
文字の表示も試してみましょう。
先ほど学んだputs
を使って、メッセージを表示します。
irb(main):005:0> puts "Hello!"Hello!=> nil
このように、puts
を使うとメッセージを画面に表示できます。
=> nil
という表示はputs
の実行結果を表していますが、puts
は何も返さないため、nil
が表示されます。
今はあまり気にしなくても大丈夫です。この詳細は後のレッスンで説明します。
irbの終了
irbを終了するには、exit
と入力するか、Ctrl + Dキーを押します。
irb(main):006:0> exit
まとめ
本章では、irbを使った対話的なRubyプログラミングについて学びました。
irbを使えば、ファイルを作成することなく、すぐにコードを試すことができます。
簡単な計算やputs
での文字の表示など、ちょっとした実験に便利なツールです。
これからRubyの機能を学んでいく中で、新しく学んだことを試すときは、ぜひirbを活用してください。
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