Rubyプログラムの実行方法を学ぼう
学習の目標
- Rubyファイルの作成方法を理解する
- プログラムの実行手順を習得する
- 基本的な文字出力の方法を学ぶ
はじめに
プログラミングを学ぶ際、最初に押さえておきたいのがプログラムの実行方法です。
この章では、Rubyプログラムの作成から実行までの流れを実践的に学んでいきます。
Rubyファイルの作成
プログラムの作成は、ファイルを作るところから始まります。
デスクトップなどの作業しやすい場所に、hello.rbというファイルを作成しましょう。
ファイル名の末尾には.rbという拡張子を付けます。この拡張子によって、コンピュータはこのファイルがRubyのプログラムだと認識できるようになります。
作成したファイルをVisual Studio Codeで開き、以下のプログラムを入力しましょう。
puts "Hello, Ruby!"このコードについて説明しましょう。まずputsは「出力する」という意味を持つRubyの命令(メソッド)です。画面に文字を表示するために使います。そして、ダブルクォーテーション(")で囲まれた"Hello, Ruby!"が実際に画面に表示される文字列になります。このように、Rubyではダブルクォーテーションで囲むことで、文字列を表現します。
プログラムの実行方法
作成したプログラムは、以下の手順で実行します。
ターミナルを開く
Visual Studio Codeでは、メニューの「ターミナル」から「新しいターミナル」を選択します。
プログラムのあるフォルダに移動する
cdコマンドを使って、hello.rbがあるフォルダに移動します。
実行コマンドを入力する
cd Desktopruby hello.rb別の簡単な方法
より簡単な方法もあります。フォルダを右クリックして「統合ターミナルで開く」や「PowerShell ウィンドウをここで開く」を選ぶと、そのフォルダで直接ターミナルを開けます。この方法ならcdコマンドでの移動が不要です。

実行結果の解説
プログラムを実行すると、ターミナルに「Hello, Ruby!」と表示されるはずです。
実行コマンドについて整理してみましょう。rubyはRubyプログラムを実行するためのコマンドで、その後に続くhello.rbは実行したいRubyプログラムのファイル名です。この2つを組み合わせることで、Rubyに「hello.rbファイルを実行してください」と指示することができます。
プログラムの修正
次は、プログラムを拡張して複数の文字列を表示してみましょう。
hello.rbを以下のように書き換えます。
puts "Hello, Ruby!"puts "Ruby is fun!"再度ターミナルでruby hello.rbを実行してみましょう。
このプログラムのポイントについて説明します。putsを複数回使うことで、複数の文字列を順番に表示できます。また、各putsの実行ごとに自動的に改行が入るため、2行にわたって表示されます。これはプログラムを読みやすくするためにとても便利な機能です。
$ ruby hello.rbHello, Ruby!Ruby is fun!プログラムで利用できるいろいろな出力方法
Rubyには文字列を出力するためのメソッドがいくつかあります。
printsとputsの違い
printメソッドを使うと、改行なしで出力することができます。
print "Hello, "print "Ruby!"このプログラムを実行すると、「Hello, Ruby!」と一行で表示されます。
一方、putsメソッドを使うと、出力の後に自動的に改行が入ります。
puts "Hello, "puts "Ruby!"このプログラムを実行すると、2行に分かれて表示されます。
使い分けることで、より見やすい出力を実現できます。
よくあるエラーと対処法
Rubyプログラムを実行する際によく遭遇するエラーと、その対処法をいくつか紹介します。
ファイルが見つからないエラー
このエラーは、指定したファイルが見つからない場合に発生します。
No such file or directory -- hello.rbターミナルでlsコマンド(Windowsの場合はdir)を使って、ファイルが正しいフォルダにあるか確認しましょう。
構文エラー
括弧やクォーテーションが閉じられていないなど、文法に誤りがある場合に発生します。
syntax error, unexpected end-of-inputコードを見直して、括弧やクォーテーションが正しく対応しているか確認しましょう。
タイプミスによるエラー
例えばputsの代わりにputと入力してしまった場合など、タイプミスによるエラーも多いです。
undefined local variable or method `put'エラーメッセージを読んで、どの部分が間違っているのか確認しましょう。
まとめ
この章では、以下の内容を学びました。
- Rubyファイルの作成方法と.rb拡張子の使い方
- ターミナルでのプログラム実行手順
- putsを使った文字列の表示方法
これらは、Rubyプログラミングの基礎となる重要な知識です。次の章に進む前に、異なる文字列を表示したり、複数のputsを使ったりして、自由に実験してみましょう。
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