コンソールで最初のJavaScriptを実行してみよう
学習の目標
本章では、以下の内容を学習します。
- console.logを使った基本的な出力方法を理解する
- コンソールで簡単な計算を実行する方法を習得する
- 変数の基本的な作成と使用方法を学ぶ
- コンソールでのエラー表示を理解する
はじめに
前章では、開発者ツールの基本的な使い方を学びました。今回は、開発者ツールのConsoleタブを使って、実際にJavaScriptのコードを書いて実行してみましょう。
コンソールは、JavaScriptを学習する上で非常に便利なツールです。ファイルを作成せずに、すぐにコードを試すことができるため、「これはどう動くんだろう?」と思った時に即座に確認できます。
まずは基本的なコードから始めて、JavaScriptがどのように動作するかを体験してみましょう。
後のレッスンで詳しく学んでいきますので、今回はコンソールを使って簡単なコードを実行することに集中しましょう。
console.logを使った出力
JavaScriptでメッセージを表示する最も基本的な方法がconsole.log()
です。まずはこの機能を使って、コンソールにメッセージを表示してみましょう。
基本的なメッセージの表示
任意のWebページを開き、開発者ツールのConsoleタブを開いてください。コンソールの入力欄に以下のコードを入力し、Enterキーを押してみましょう。
console.log("はじめてのJavaScript");
コンソールに「はじめてのJavaScript」というメッセージが表示されましたね。これがconsole.log()
の基本的な使い方です。
はじめてのJavaScript
console.log()
の括弧の中に、表示したい内容を記述します。文字列(テキスト)を表示する場合は、ダブルクォーテーション("
)またはシングルクォーテーション('
)で囲む必要があります。
他のメッセージも試してみましょう。
console.log("今日は良い天気です");
このように、コンソールに任意のメッセージを表示することができます。
今日は良い天気です
数値の表示
console.log()
では、文字列だけでなく数値も表示できます。
console.log(42);
console.log(100);
数値の場合は、クォーテーションで囲む必要がありません。そのまま数字を書くだけで表示されます。
42
100
複数の値を表示
console.log()
では、カンマ(,
)で区切ることで、複数の値を同時に表示することもできます。
console.log("名前:", "田中太郎");
console.log("年齢:", 25);
このように、説明と値をセットで表示すると、何の情報なのかがわかりやすくなります。
名前: 田中太郎
年齢: 25
コンソールでの基本的な計算
console.log()
の使い方を理解したところで、今度はコンソールで簡単な計算を実行してみましょう。
基本的な四則演算
コンソールでは、電卓のように数値計算を行うことができます。
console.log(10 + 5);
console.log(20 - 8);
console.log(6 * 7);
console.log(15 / 3);
これらのコードを順番に実行すると、それぞれ 15
、12
、42
、5
という結果が表示されます。
15
12
42
5
数値同士の計算では、クォーテーションで囲む必要がありません。
変数を使った計算
計算結果を変数に保存して、後で使用することもできます。
let number1 = 10;
let number2 = 20;
let result = number1 + number2;
console.log("計算結果:", result);
このように変数を使うことで、値を保存し、繰り返し使用することができます。
計算結果: 30
変数の基本的な使い方
変数は、値を保存するための箱のようなものです。コンソールで変数の基本的な使い方を練習してみましょう。
変数の定義と使用
let userName = "田中太郎";
let userAge = 25;
console.log("ユーザー名:", userName);
console.log("年齢:", userAge);
変数を定義するときは let
キーワードを使用し、等号(=
)を使って値を代入します。
変数の値を変更
let count = 1;
console.log("最初の値:", count);
count = 5;
console.log("変更後の値:", count);
一度定義した変数の値は、後から変更することができます。
最初の値: 1
変更後の値: 5
まとめ
本章では、コンソールを使ったJavaScriptの基本的な実行方法について学習しました。以下のポイントを理解できたことと思います。
console.log()
を使って、文字列や数値をコンソールに表示する方法- 複数の値をカンマで区切って表示する方法
- コンソールでの基本的な計算や変数の使用方法
これからJavaScriptの様々な機能を学んでいく中で、コンソールを積極的に活用して、実際に手を動かしながら理解を深めていきましょう。