git cloneでディレクトリを指定する方法とは?フォルダ名を自由に決めてクローンしよう
こんにちは、とまだです。
みなさん、git cloneをしたときに「このフォルダ名じゃなくて別の名前にしたいな」と思ったことはありませんか?
実はgit cloneにはフォルダ名を自由に指定できる機能があるんです。
今回は現役のエンジニア、そして元プログラミングスクール講師としての経験から、git cloneでディレクトリを指定する方法について解説します。
git cloneのディレクトリ指定とは?
git cloneでリポジトリをコピーするとき、何も指定しないとリポジトリ名がそのままフォルダ名になります。
たとえば「sample-project」というリポジトリをクローンすると、「sample-project」というフォルダが作られます。
でも実際の開発では、もっとわかりやすい名前にしたいことがありますよね。
そんなときに使えるのが、ディレクトリ指定という機能です。
なぜディレクトリ指定が必要なのか
本棚を整理するときを想像してみてください。
同じジャンルの本でも、自分なりの分類で並べたいときがありますよね。
それと同じで、プロジェクトのフォルダも自分やチームにとってわかりやすい名前で管理したいものです。
特に複数のプロジェクトを扱うときは、この機能が大活躍します。
基本的な使い方
ディレクトリを指定してクローンする方法は、とてもシンプルです。
git clone <リポジトリURL> <好きなフォルダ名>
このように、URLの後ろにフォルダ名を書くだけです。
実際の例を見てみましょう。
git clone https://github.com/user/sample-project.git my-project
このコマンドを実行すると、「my-project」というフォルダが作られます。
その中にリポジトリの内容がコピーされるという仕組みです。
複数のプロジェクトを管理する場合
開発現場では、関連するプロジェクトをまとめて管理することがよくあります。
そんなときは、次のような構成にすると便利です。
mkdir work
cd work
git clone https://github.com/user/frontend.git client-app
git clone https://github.com/user/backend.git server-app
このようにすると、workフォルダの中に「client-app」と「server-app」が作られます。
役割がひと目でわかるフォルダ構成になりました。
ディレクトリ指定のメリット
わかりやすい名前で管理できる
リポジトリ名が「proj-2025-01」のような記号的な名前でも、「新商品サイト」のようなわかりやすい名前に変更できます。
これだけで、どのプロジェクトなのかすぐに判断できるようになります。
チーム開発がスムーズになる
チームメンバー全員が同じフォルダ構成を使えば、コミュニケーションが楽になります。
「server-appのあの部分を見て」と言えば、誰でもすぐに該当箇所を見つけられます。
名前の衝突を避けられる
同じ名前のリポジトリを複数扱うときも、別々の名前でクローンできます。
たとえば本番用とテスト用で同じリポジトリを使い分けるときに便利です。
よくある失敗と対処法
すでに同じ名前のフォルダがある場合
クローンしようとしたフォルダ名がすでに存在すると、エラーになります。
事前に確認しておくか、別の名前を使いましょう。
間違った場所にクローンしてしまった場合
初心者の方がやりがちなミスです。
まずはpwd
コマンドで現在地を確認する習慣をつけましょう。
間違えてしまったら、フォルダごと削除して再度クローンすれば大丈夫です。
ブランチを指定する応用技
特定のブランチを最初からクローンしたいときは、-bオプションを使います。
ディレクトリ指定と組み合わせると、こうなります。
git clone -b develop https://github.com/user/project.git dev-version
これで「develop」ブランチが「dev-version」フォルダにクローンされます。
開発用と本番用を分けて管理したいときに重宝します。
実践的な使い方の例
実際の開発現場では、プロジェクトの種類や用途に応じてフォルダを整理します。
たとえば、こんな構成はどうでしょうか。
引き出しの整理整頓と同じように、カテゴリごとに分けると管理しやすくなります。
projects/
├── production/ # 本番環境用
├── development/ # 開発環境用
└── experiments/ # 実験用
それぞれのフォルダに、わかりやすい名前でクローンしていきます。
こうすることで、プロジェクトが増えても迷子になりません。
押さえておきたいポイント
フォルダ名の付け方
日付や番号だけでなく、プロジェクトの内容がわかる名前にしましょう。
後から見返したときに「これは何のプロジェクトだっけ?」とならないようにするためです。
階層を深くしすぎない
フォルダの階層が深すぎると、移動が面倒になります。
2〜3階層程度に収めるのがおすすめです。
READMEを活用する
各プロジェクトフォルダに簡単な説明を書いたREADMEを置いておくと、さらに管理しやすくなります。
まとめ
git cloneでディレクトリを指定する方法は、とてもシンプルです。
URLの後ろに好きなフォルダ名を書くだけで、わかりやすい名前でプロジェクトを管理できます。
特に複数のプロジェクトを扱うときは、この機能を使って整理整頓を心がけましょう。
今日から早速、自分なりのフォルダ構成でプロジェクトを管理してみてください。
きっと開発作業がもっとスムーズになるはずです。
著者について

とまだ
フルスタックエンジニア
Learning Next の創設者。Ruby on Rails と React を中心に、プログラミング教育に情熱を注いでいます。初心者が楽しく学べる環境作りを目指しています。
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