PythonをアップデートするコマンドとOS別の実践方法

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Python

こんにちは、とまだです。

Pythonを使っていて「新しい機能を試したいな」と思ったことはありませんか?

でも、アップデートのやり方がOSごとに違うので迷ってしまいますよね。

今回は現役のエンジニア、そして元プログラミングスクール講師としての経験から、Pythonのアップデート方法について解説します。

Pythonのアップデートとは?

Pythonのアップデートは、スマホのOSアップデートのようなものです。

新しい機能が追加されたり、不具合が修正されたりします。

ただし、プログラミングの世界では注意点もあります。

なぜアップデートが必要?

セキュリティの修正が含まれることが多いです。

また、新しい便利な文法が使えるようになります。

チーム開発では、メンバー全員が同じバージョンを使うことも大切です。

アップデートの注意点

既存のコードが動かなくなる可能性があります。

図書館の本棚を並び替えるようなものです。

本の位置が変わると、今まで通りに探せなくなりますよね。

そのため、事前の準備が重要になります。

Windows環境でのアップデート方法

Windowsには便利なパッケージ管理ツールがあります。

代表的なものを2つ紹介しましょう。

Chocolateyを使う方法

管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。

以下のコマンドを実行してください。

choco upgrade python

このコマンドでPythonが最新版に更新されます。

完了後は必ずバージョンを確認しましょう。

python --version

バージョン番号が変わっていれば成功です。

wingetを使う方法

Windows 10以降なら、Microsoft製のwingetも使えます。

winget upgrade python

こちらもシンプルで使いやすいツールです。

macOS環境でのアップデート方法

macOSユーザーのほとんどがHomebrewを使っています。

コーヒーを淹れるように簡単にソフトウェアを管理できるツールです。

Homebrewでアップデート

ターミナルを開いて、以下を実行します。

brew update
brew upgrade python

最初のコマンドでHomebrew自体を更新します。

次のコマンドでPythonをアップデートします。

確認は以下のコマンドで行います。

python3 --version

macOSではpython3コマンドを使うことが多いです。

複数バージョンの注意

複数のPythonがインストールされている場合があります。

まるで同じ名前の人が複数いる状況です。

どのPythonが呼ばれるか、確認しておきましょう。

which python3

このコマンドで実際のパスが分かります。

Linux環境でのアップデート方法

Linuxはディストリビューションごとにコマンドが異なります。

代表的な2つを見ていきましょう。

Ubuntu系(apt)の場合

以下のコマンドを順番に実行します。

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade python3

パッケージ情報を更新してから、Pythonを更新します。

CentOS系(yum)の場合

Red Hat系のLinuxでは以下のようになります。

sudo yum update
sudo yum upgrade python3

どちらの場合も、更新後のバージョン確認を忘れずに。

pyenvでバージョンを管理する

複数のプロジェクトで異なるバージョンを使いたい。

そんなときはpyenvが便利です。

洋服をクローゼットで整理するイメージです。

プロジェクトごとに着替えるような感覚で使えます。

pyenvの基本的な使い方

特定のバージョンをインストールします。

pyenv install 3.x.x
pyenv global 3.x.x

3.x.xは希望のバージョン番号に置き換えてください。

プロジェクトごとに切り替えることも可能です。

pyenv local 3.x.x

これでディレクトリごとにバージョンを分けられます。

アップデート後の確認作業

アップデート後は必ず動作確認をしましょう。

家の模様替えをした後に、物の配置を確認するようなものです。

バージョンの確認

まずは本当に更新されたか確認します。

python --version
# または
python3 --version

ライブラリの動作確認

重要なライブラリが正常に動くかテストします。

import requests
import numpy
print("ライブラリが正常に読み込まれました!")

エラーが出なければ、基本的には大丈夫です。

プロジェクトのテスト実行

既存のコードが動くか確認しましょう。

簡単なスクリプトから試すと安心です。

問題があれば、ライブラリのバージョンを調整します。

実務で気をつけたいポイント

開発環境と本番環境を分ける

開発環境は実験の場所です。

本番環境は実際にサービスが動く場所です。

この2つは必ず分けて管理しましょう。

仮想環境(venv)を活用する

プロジェクトごとに独立した環境を作れます。

部屋を仕切って使うようなイメージです。

他のプロジェクトに影響を与えずに作業できます。

バックアップを取る

大切なプロジェクトは必ずバックアップを。

アップデートで予期せぬ問題が起きることもあります。

元に戻せる準備をしておくと安心です。

よくある質問

Q: アップデートしたら動かなくなりました

A: まずはエラーメッセージを確認しましょう。

ライブラリのバージョン不整合が原因かもしれません。

必要に応じて、ライブラリも更新してみてください。

Q: どのくらいの頻度でアップデートすべき?

A: セキュリティアップデートは早めに適用しましょう。

メジャーバージョンの更新は慎重に。

プロジェクトの状況を見て判断してください。

Q: 古いバージョンに戻したい

A: pyenvを使っていれば簡単に切り替えられます。

システムのPythonを更新した場合は、再インストールが必要です。

まとめ

Pythonのアップデートは、環境を最新に保つ大切な作業です。

OSごとに方法は異なりますが、基本的な流れは同じです。

更新して、確認して、問題があれば対処する。

この流れを覚えておけば、慌てることはありません。

定期的なアップデートで、快適な開発環境を維持しましょう。

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著者について

とまだ

とまだ

フルスタックエンジニア

Learning Next の創設者。Ruby on Rails と React を中心に、プログラミング教育に情熱を注いでいます。初心者が楽しく学べる環境作りを目指しています。

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