JavaScript 初心者がメンターや講師に質問をする5つのコツ

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こんにちは、とまだです。

JavaScriptを学習していて、「質問したいけど恥ずかしい」「どう聞けばいいかわからない」と悩んでいませんか?

私も最初は質問するのが怖くて、一人で何時間も悩んでいました。でも、プログラミングスクール講師として数百名の生徒さんを見てきて分かったのは、質問上手な人ほど成長が早いということです。

今回は、初心者でも恥ずかしくない質問の仕方を5つのコツとして解説します。これを読めば、あなたも自信を持って質問できるようになります。

なぜJavaScriptの質問は難しいのか?初心者が抱える3つの不安

JavaScriptの質問って、なぜこんなに難しく感じるのでしょうか。

実は、これには明確な理由があります。

1. 「こんな基本的なこと聞いていいの?」という不安

「変数とは?」「関数の意味がわからない」

こんな質問、恥ずかしくて聞けない...そう思っていませんか?

でも考えてみてください。料理を始めたばかりの人が「塩とは?」と聞くのは恥ずかしいことでしょうか。違いますよね。知らないことを聞くのは、学ぶための第一歩です。

2. 専門用語がわからない不安

「スコープ」「非同期処理」「コールバック」

JavaScriptには専門用語がたくさんあります。質問しようにも、何をどう表現すればいいかわからない。これも大きな壁です。

3. 「できない自分」を見せる恥ずかしさ

エラーが解決できない、コードが動かない。

そんな「できない自分」を他人に見せるのは勇気がいります。でも、エラーは成長のチャンスなんです。

恥ずかしくない質問をするための5つのコツ

では、どうすれば恥ずかしくない質問ができるのでしょうか。

具体的な5つのコツを紹介します。

1. エラーメッセージをそのまま伝える

まず最初のコツは、エラーメッセージをそのままコピペすることです。

// 例:このコードでエラーが出た場合
const greeting = "Hello";
greeting = "Hi";  // TypeError: Assignment to constant variable.

質問する時は、「TypeError: Assignment to constant variable.というエラーが出ました」と、エラーメッセージをそのまま伝えましょう。

専門用語がわからなくても、エラーメッセージがあれば相手は状況を理解できます。Google翻訳を使って日本語にするのもOKです。

2. 「期待した動作」と「実際の動作」を説明する

次に大切なのは、何をしたかったのかを伝えることです。

悪い例: 「動きません。どうすればいいですか?」

良い例: 「ボタンをクリックしたら『Hello』と表示したいのですが、何も表示されません」

期待と現実のギャップを伝えることで、相手は的確なアドバイスができます。レストランで「思っていた味と違う」と伝えるのと同じですね。

3. 試したことを箇条書きにする

「何もしないで質問するのは失礼かな...」

そう思うなら、試したことを箇条書きにしてみましょう。

試したこと:
- console.logでデバッグしてみた
- 変数名のスペルを確認した
- セミコロンを付けてみた

完璧でなくていいんです。「がんばった跡」が見えるだけで、回答者は親身になってくれます。

4. コードは最小限にする

100行のコードを全部見せられても、回答者は困ってしまいます。

問題が起きている部分だけを切り出しましょう。

// 問題のある部分だけを抜粋
function calculateTotal(items) {
  let total = 0;
  items.forEach(item => {
    total += item.price;  // ここでundefinedになる
  });
  return total;
}

料理で例えるなら、「この料理全体がまずい」より「この調味料の味が変」と言った方が解決しやすいですよね。

5. 感謝の気持ちを忘れない

最後に、これが一番大切かもしれません。

「教えてください」「ありがとうございました」

この2つの言葉があるだけで、質問の印象は大きく変わります。技術的な内容以前に、人と人とのコミュニケーションだということを忘れないでください。

どこで質問すればいい?初心者におすすめの質問場所

質問の仕方がわかっても、どこで質問すればいいか迷いますよね。

初心者におすすめの質問場所を紹介します。

1. teratail(テラテイル)

日本語で質問できるプログラミングQ&Aサイトです。初心者マークを付けられるので、優しく答えてもらえることが多いです。

2. Qiita の記事コメント

JavaScript エラー解決完全ガイドのような解説記事のコメント欄で質問するのも一つの方法です。記事の内容に関連した質問なら、著者が答えてくれることもあります。

3. プログラミング学習サービスのフォーラム

もし有料の学習サービスを使っているなら、そのフォーラムを活用しましょう。同じ教材を使っている人たちなので、状況を理解してもらいやすいです。

ちなみにLearning Nextでは、JavaScriptの基礎から応用まで体系的に学べるカリキュラムを用意しています。練習問題も豊富で、つまずきポイントも解説しているので、質問する前に解決できることも多いですよ。

4. X(旧Twitter)のハッシュタグ

「#プログラミング初心者」「#JavaScript初心者」などのハッシュタグを付けて質問すると、親切な先輩エンジニアが答えてくれることがあります。

よくある質問パターンと回答例

実際によくある質問パターンを見てみましょう。

これを参考に、自分の質問を組み立ててみてください。

パターン1:変数が undefined になる

質問例:

JavaScriptで変数がundefinedになってしまいます。

期待:変数nameに"太郎"が入る
実際:undefinedと表示される

コード:
let name;
console.log(name);  // undefined

試したこと:
- 変数名を変えてみた
- varで宣言してみた

よろしくお願いします。

このように整理すると、「変数に値を代入していない」という問題がすぐにわかります。

パターン2:関数が動かない

質問例:

ボタンクリックで関数を実行したいのですが動きません。

期待:ボタンクリックで"Hello"とアラート表示
実際:何も起きない

HTML:
<button id="myButton">クリック</button>

JavaScript:
document.getElementById('myButton').onclick = sayHello();

function sayHello() {
  alert('Hello');
}

どこが間違っているか教えてください。

こうすると、sayHello()ではなくsayHelloと書くべきだとすぐに指摘してもらえます。

質問する前のセルフチェックリスト

質問を投稿する前に、このチェックリストを確認してみてください。

  • エラーメッセージをコピーした
  • 期待する動作を書いた
  • 実際の動作を書いた
  • 問題の部分だけコードを抜粋した
  • 試したことを箇条書きにした
  • 「よろしくお願いします」を付けた

全部チェックできたら、自信を持って質問しましょう!

まとめ:質問は成長への近道

JavaScriptの学習で質問することは、決して恥ずかしいことではありません。

むしろ、質問できる人ほど早く成長します。

今回紹介した5つのコツを使えば、初心者でも恥ずかしくない質問ができるようになります。エラーメッセージをそのまま伝え、期待と実際の動作を説明し、試したことを書く。そして何より、感謝の気持ちを忘れない。

これだけで、あなたの質問は格段に良くなります。

プログラミング学習は一人で悩む必要はありません。適切に質問しながら、着実にスキルアップしていきましょう。次にエラーが出たら、ぜひこの記事を参考に質問してみてください。

きっと親切な先輩エンジニアが、あなたの成長を手助けしてくれるはずです。

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著者について

とまだ

とまだ

フルスタックエンジニア

Learning Next の創設者。Ruby on Rails と React を中心に、プログラミング教育に情熱を注いでいます。初心者が楽しく学べる環境作りを目指しています。

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