GitLab Flowとは?初心者でも迷わない Git のブランチ運用方法

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Git

こんにちは、とまだです。

みなさん、Gitのブランチ運用で悩んだことはありませんか?

「GitFlowは複雑すぎる」 「どのブランチをいつ使えばいいか分からない」 「チームで運用ルールが統一できない」

こんな悩みを持つ方は多いはずです。

そこで今回は、シンプルで使いやすいGitLab Flowについて解説します。

実は、複雑に見えるブランチ運用も、基本を押さえれば意外と簡単なんです。

GitLab Flowとは?電車の路線に例えて理解しよう

GitLab Flowを一言で表すと、シンプルなブランチ運用ルールです。

電車の路線図を思い浮かべてみてください。

山手線のような環状線があって、そこから支線が出ている。 これがGitLab Flowのイメージです。

メインとなる路線(mainブランチ)があり、必要に応じて支線(作業用ブランチ)を作る。 作業が終わったら、また本線に合流する。

とてもシンプルですよね。

GitFlowのように、developブランチやreleaseブランチ、hotfixブランチなど、たくさんの路線を管理する必要はありません。

だから、初心者でも理解しやすいんです。

なぜGitLab Flowが注目されているのか

GitLab Flowが人気な理由は3つあります。

1. とにかくシンプル

覚えることが少ないんです。

基本的にはmainブランチと作業用ブランチだけ。 これなら、新しくチームに入った人でもすぐに理解できます。

実際、多くの小規模チームでは、複雑なブランチ構成は不要です。 シンプルな方が、ミスも減ります。

2. 環境に合わせて柔軟に対応できる

シンプルでありながら、必要に応じて拡張できます。

例えば、本番環境用にproductionブランチを追加したり。 ステージング環境用にstagingブランチを追加したり。

プロジェクトの規模に合わせて、少しずつ拡張できるのが魅力です。

3. GitLabの機能と相性が良い

GitLabには便利な機能がたくさんあります。

Merge Request機能でコードレビューができたり。 CI/CDパイプラインで自動テストができたり。

GitLab Flowに従えば、これらの機能を自然に活用できます。

基本的な作業の流れ

では、実際にGitLab Flowで開発する流れを見ていきましょう。

レストランの料理に例えると分かりやすいです。

1. 準備(リポジトリのクローン)

まず、キッチン(開発環境)を準備します。

git clone https://gitlab.com/your-account/your-repo.git
cd your-repo

これで、料理を始める準備ができました。

2. 新しい料理を作る(ブランチの作成)

新しい料理(機能)を作るときは、専用のまな板(ブランチ)を用意します。

git checkout -b feature/user-login

feature/user-loginという名前の新しいブランチを作りました。 ここで自由に開発ができます。

3. 料理を仕上げる(コミットとプッシュ)

料理が一段落したら、記録を残します。

git add .
git commit -m "ユーザーログイン機能を追加"
git push origin feature/user-login

これで、作った料理をみんなに見せる準備ができました。

4. 味見してもらう(Merge Request)

GitLabのWebサイトで、Merge Requestを作成します。

これは、「この料理を正式メニューに加えていいですか?」と聞くようなものです。

チームメンバーがコードを確認して、問題なければ承認します。

5. 正式メニューに追加(マージ)

承認されたら、mainブランチにマージします。

これで新機能が正式にリリースされました。

実務でよく使うパターン

実際の開発では、プロジェクトの規模によって使い方が変わります。

小規模プロジェクトの場合

mainブランチ1本で運用します。

新機能や修正は、その都度ブランチを切って作業。 完了したらmainにマージ。

とてもシンプルですね。

中規模プロジェクトの場合

mainブランチとproductionブランチの2本を使います。

mainブランチで開発を進めて、テストが完了したらproductionブランチにマージ。 こうすることで、本番環境を安定させられます。

まるで、試作品を作ってから正式商品にするような流れです。

つまずきやすいポイントと対策

GitLab Flowを使っていると、いくつか注意点があります。

ブランチ名をルール化しよう

チーム全員が分かりやすい名前をつけることが大切です。

例えば、こんなルールがおすすめです。

  • 新機能はfeature/機能名
  • バグ修正はfix/バグ名
  • 緊急修正はhotfix/問題名

統一されていると、何の作業をしているか一目で分かります。

こまめにコミットしよう

大きな変更をまとめてコミットすると、後で困ります。

小さな単位でコミットすることで、問題が起きたときに原因を特定しやすくなります。

料理で言えば、味付けを少しずつ調整するようなものです。

定期的に最新の状態を取り込もう

他の人も同時に開発しています。

定期的にmainブランチの変更を取り込むことで、大きな衝突を避けられます。

git checkout main
git pull origin main
git checkout feature/your-branch
git merge main

これで、最新の状態を保てます。

まとめ

GitLab Flowは、シンプルで分かりやすいブランチ運用手法です。

基本はmainブランチと作業用ブランチだけ。 必要に応じて、環境用のブランチを追加できる柔軟性もあります。

まずは小さなプロジェクトで試してみてください。

慣れてきたら、チームの状況に合わせてカスタマイズしていけばOKです。

Git運用で悩んでいる方は、ぜひGitLab Flowを検討してみてくださいね。

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著者について

とまだ

とまだ

フルスタックエンジニア

Learning Next の創設者。Ruby on Rails と React を中心に、プログラミング教育に情熱を注いでいます。初心者が楽しく学べる環境作りを目指しています。

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