Git push originでコードをリモートに送る!初心者が知っておくべき基本と実践テクニック
こんにちは、とまだです。
「git push origin」って何だろう? 「リモートリポジトリって聞いたことあるけど、よくわからない」
そんな疑問を持っていませんか?
実は、git push originはGitHubやGitLabといったサービスに自分のコードを送るための基本コマンドなんです。
今回は、git push originの基本から実践的な使い方まで、初心者でも理解できるように解説していきます。
git push originとは?
git push originって、難しそうに聞こえますよね。
でも、これを郵便局で手紙を送ることに例えると、とても分かりやすくなります。
あなたが手紙(コード)を書いて、郵便局(リモートリポジトリ)に送る。 そのときに使うのが「git push origin」というコマンドです。
# 手紙を郵便局に送る
git push origin main
ここで、
- push = 送る
- origin = 送り先の郵便局(リモートリポジトリ)の名前
- main = どの封筒(ブランチ)を送るか
という意味になります。
なぜリモートリポジトリが必要なの?
「ローカル(自分のPC)だけじゃダメなの?」
そう思うかもしれません。
でも、リモートリポジトリには大きなメリットがあります。
- バックアップになる(PCが壊れても大丈夫)
- チームで共有できる
- どこからでもアクセスできる
つまり、大切な手紙をコピーして、安全な場所に保管しておくようなものです。
基本的な使い方:3ステップで理解
ステップ1:リモートリポジトリを設定する
まずは送り先を決める必要があります。
# GitHubなどのリモートリポジトリを追加
git remote add origin https://github.com/あなたのユーザー名/リポジトリ名.git
これで「origin」という名前で送り先が登録されました。
ステップ2:コミットを作成する
送る前に、手紙(変更内容)をきちんと封筒に入れます。
# ファイルをステージングエリアに追加
git add .
# コミット(封をする)
git commit -m "初めてのコミット"
ステップ3:pushする
いよいよ送信です!
# mainブランチをoriginに送る
git push origin main
初回の場合は、こんなコマンドも使えます。
# -uオプションで追跡関係を設定
git push -u origin main
-u
オプションを使うと、次回からgit push
だけで送れるようになります。
ブランチを使った実践的な活用
新しいブランチを作って送る
実際の開発では、機能ごとにブランチを作ることが多いです。
# 新しいブランチを作成して移動
git checkout -b feature/login
# 作業してコミット
git add .
git commit -m "ログイン機能を追加"
# 新しいブランチをリモートに送る
git push origin feature/login
よく使うブランチ操作
開発でよく使うパターンをまとめました。
リモートの最新情報を取得
# リモートの情報を更新
git fetch origin
# リモートのmainブランチの内容を取り込む
git pull origin main
ブランチの削除
# ローカルブランチを削除
git branch -d feature/login
# リモートブランチを削除
git push origin --delete feature/login
よくあるトラブルと解決方法
エラー1:リジェクトされた!
! [rejected] main -> main (non-fast-forward)
このエラーは、リモートに自分が知らない変更があるときに発生します。
解決方法:
# まずリモートの変更を取り込む
git pull origin main
# その後、再度push
git push origin main
エラー2:認証エラー
fatal: Authentication failed
GitHubなどのパスワード認証が廃止されたため、このエラーがよく発生します。
解決方法:
- GitHubでPersonal Access Tokenを作成
- パスワードの代わりにトークンを使用
または、SSH接続に切り替えるのもおすすめです。
エラー3:リモートが見つからない
fatal: 'origin' does not appear to be a git repository
リモートリポジトリが設定されていない場合のエラーです。
解決方法:
# リモートの確認
git remote -v
# リモートが設定されていなければ追加
git remote add origin リポジトリのURL
実務で役立つ応用テクニック
強制的にpushする(危険!)
どうしても強制的に上書きしたい場合があります。
# 強制push(チーム開発では要注意!)
git push -f origin main
ただし、他の人の作業を消してしまう可能性があるので、使用には細心の注意が必要です。
タグをpushする
バージョン管理にタグを使う場合の方法です。
# タグを作成
git tag v1.0.0
# 特定のタグをpush
git push origin v1.0.0
# すべてのタグをpush
git push origin --tags
複数のリモートを管理
複数の送り先を管理することもできます。
# 別のリモートを追加
git remote add backup https://gitlab.com/ユーザー名/リポジトリ名.git
# backupにもpush
git push backup main
まとめ
git push originは、ローカルの変更をリモートリポジトリに送るための基本コマンドです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、
- origin = 送り先の名前
- ブランチ名 = 何を送るか
この2つを理解すれば、基本的な使い方はマスターできます。
エラーが出ても慌てずに、エラーメッセージをよく読んで対処していきましょう。 実際に手を動かして練習することが、上達への近道です。
ぜひ、自分のプロジェクトでgit push originを活用してみてください!
著者について

とまだ
フルスタックエンジニア
Learning Next の創設者。Ruby on Rails と React を中心に、プログラミング教育に情熱を注いでいます。初心者が楽しく学べる環境作りを目指しています。
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