Gitのローカルブランチを削除する方法とは?整理整頓でスッキリ開発
こんにちは、とまだです。
みなさん、Gitのブランチが増えすぎて困ったことはありませんか?
機能開発やバグ修正でブランチを作っているうちに、いつの間にかブランチ一覧が長くなってしまう。
そんな経験、きっとあるはずです。
今回は現役のエンジニアとしての経験から、ローカルブランチの削除方法について解説します。
この記事を読めば、散らかったブランチをきれいに整理できるようになりますよ。
ローカルブランチとは?リモートブランチとの違い
ブランチの削除方法を学ぶ前に、基本をおさえておきましょう。
Gitのブランチには大きく分けて2種類あります。
ローカルブランチの特徴
ローカルブランチは、自分のパソコンにだけ存在するブランチです。
まるで自分の机の上で作業するようなもの。
他の人には見えないので、自由に作ったり消したりできます。
リモートブランチの特徴
一方、リモートブランチはGitHubなどのサーバー上にあるブランチです。
こちらは共有スペースのようなもの。
チームメンバー全員が見ることができます。
そして重要なのは、ローカルブランチを削除してもリモートブランチは残るということ。
別々に管理されているんです。
ローカルブランチ削除の基本コマンド
それでは、実際の削除方法を見ていきましょう。
安全に削除する方法
最も基本的なコマンドはこちらです。
git branch -d ブランチ名
このコマンドは、すでにマージ済みのブランチだけを削除します。
まだマージしていない変更がある場合は、エラーで止まってくれるんです。
なぜ安全なのか
このコマンドが安全な理由は、大切な作業を失わないため。
例えば、書きかけの日記を間違って捨てないようにするのと同じです。
Gitが「まだ保存していない内容があるよ」と教えてくれるわけです。
強制的に削除する方法
時には、マージしていないブランチを削除したいこともありますよね。
そんなときは大文字の-D
オプションを使います。
git branch -D ブランチ名
ただし、これは要注意です。
強制削除のリスク
強制削除は、ゴミ箱を空にするようなもの。
一度削除すると、取り戻すのが難しくなります。
本当に削除してよいか、必ず確認してから実行しましょう。
特に、他のメンバーと共有予定の作業がある場合は慎重に。
実際の削除手順
では、具体的な手順を順番に見ていきましょう。
1. 現在のブランチを確認
まず、今どのブランチにいるかを確認します。
git branch
現在のブランチには*
マークがつきます。
削除したいブランチにいる場合は、別のブランチに移動が必要です。
2. 別のブランチへ移動
削除対象のブランチから移動します。
git switch main
mainブランチに移動することで、安全に削除作業ができます。
3. ブランチを削除
準備ができたら、削除コマンドを実行します。
git branch -d feature/old-feature
成功すると、削除完了のメッセージが表示されます。
4. 削除結果を確認
最後に、本当に削除されたか確認しましょう。
git branch
一覧から削除したブランチが消えていれば成功です。
よくあるエラーと対処法
削除時によく遭遇するエラーを見ていきます。
現在のブランチは削除できない
最もよくあるエラーがこれです。
自分が今いるブランチを削除しようとすると、エラーになります。
これは、座っている椅子を引き抜こうとするようなもの。
まず別の場所に移動してから削除しましょう。
マージされていないブランチの警告
-d
で削除しようとして、以下のようなメッセージが出ることがあります。
The branch 'feature/new' is not fully merged.
これは、まだ保存していない変更があるという警告です。
本当に削除してよければ-D
を使いますが、まずは内容を確認することをおすすめします。
ブランチ整理のタイミング
いつブランチを削除すればよいのでしょうか。
実務でよくあるタイミングをご紹介します。
プルリクエストがマージされたとき
最も一般的なタイミングです。
作業が完了してメインブランチに取り込まれたら、もう不要ですよね。
このタイミングで削除すると、ブランチ一覧がきれいに保てます。
定期的な大掃除
月に1回など、定期的に整理するのもおすすめです。
年末の大掃除のように、使わなくなったブランチをまとめて削除。
気持ちもスッキリして、新しい作業に集中できます。
方向転換したとき
開発の方向性が変わって、作業を破棄することもあります。
そんなときは、迷わず削除してしまいましょう。
残しておいても混乱の元になるだけです。
削除後の注意点
ローカルブランチを削除しても、リモートには残っています。
チーム開発では、リモートブランチの整理も大切です。
ただし、今回はローカルの整理に集中しましょう。
まずは自分の環境をきれいにすることから始めてみてください。
まとめ
今回は、Gitのローカルブランチを削除する方法を解説しました。
基本の-d
オプションで安全に削除。
必要なら-D
で強制削除。
この2つを使い分けることが大切です。
ブランチの整理は、部屋の片付けと同じです。
定期的に不要なものを削除して、すっきりした環境で開発を進めましょう。
きれいな環境は、きっと開発効率も上げてくれますよ。
著者について

とまだ
フルスタックエンジニア
Learning Next の創設者。Ruby on Rails と React を中心に、プログラミング教育に情熱を注いでいます。初心者が楽しく学べる環境作りを目指しています。
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