Gitインストール後の初期設定をサクッと終わらせる!コミット履歴を綺麗に保つコツ
こんにちは、とまだです。
Gitをインストールしたはいいけど、「次は何をすればいいの?」と戸惑っていませんか?
実は、Gitには使い始める前に設定しておくべき項目がいくつかあるんです。
この記事では、Gitの初期設定について、初心者の方でもスムーズに進められるように解説していきます。
Gitの初期設定とは?
Gitの初期設定は、プロジェクトを始める前の「準備運動」のようなものです。
例えば、新しいノートを使い始めるとき。 まず名前を書きますよね。
Gitも同じです。 「誰がこのコードを書いたのか」を記録するために、あなたの情報を登録する必要があります。
そして、この設定をきちんとしておかないと、後で困ることがあるんです。
なぜ初期設定が大切なのか
コミット履歴が散らかる問題
初期設定をしないまま作業を始めると、コミット履歴が混乱します。
例えば、会社の書類に名前が書かれていなかったら。 誰が作成したのか分からなくて困りますよね。
Gitでも同じような問題が起きてしまいます。
チーム開発での混乱
複数人で開発するときは、さらに重要になります。
名札をつけずに会議に参加するようなもの。 誰が誰だか分からなくなってしまいます。
だからこそ、最初にきちんと設定しておくことが大切なんです。
ユーザー情報を登録しよう
まずは、あなたの「名札」を作りましょう。
名前とメールアドレスの設定
以下のコマンドで、あなたの情報を登録します。
git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "your.email@example.com"
ここでのポイントは「--global」オプション。 これをつけることで、パソコン全体でこの設定が有効になります。
設定内容の確認方法
設定がちゃんとできたか確認してみましょう。
git config --list
このコマンドで、登録した情報が表示されます。 もし間違えていたら、同じコマンドで上書きできますよ。
エディタの設定も忘れずに
コミットメッセージを書くとき、使い慣れたエディタがいいですよね。
例えば、メモを取るとき。 お気に入りのペンを使うと書きやすいのと同じです。
Visual Studio Codeを設定する例
git config --global core.editor "code --wait"
このように設定すると、VS Codeが起動するようになります。 もちろん、他のエディタも設定できますよ。
リポジトリを作成する
設定が終わったら、いよいよプロジェクトの管理を始めます。
プロジェクトフォルダの準備
まず、管理したいフォルダに移動します。
cd my-project
そして、Gitの管理を開始します。
git init
これで、プロジェクトがGitの管理下に入りました。 本棚に新しい棚を追加するようなイメージです。
管理対象から外すファイルを指定
すべてのファイルを管理する必要はありません。
例えば、下書きのメモは残したくない。 そんなときは「.gitignore」ファイルを使います。
node_modules/
.DS_Store
*.log
このように書いておけば、指定したファイルは無視されます。
リモートリポジトリと繋げる
ローカルでの設定が終わったら、次はオンラインでの共有です。
GitHubとの連携
GitHubのリポジトリと繋げるには、以下のコマンドを使います。
git remote add origin https://github.com/username/my-project.git
「origin」は、リモートリポジトリの「あだ名」のようなもの。 覚えやすい名前をつけておくと便利です。
SSHキーでより安全に
パスワードを毎回入力するのは面倒ですよね。
そんなときは、SSHキーを使いましょう。 家の鍵のように、あなただけが持つ特別な認証方法です。
ssh-keygen -t rsa -b 4096 -C "your.email@example.com"
生成された公開鍵をGitHubに登録すれば、準備完了です。
ブランチを使い分けるコツ
Gitの便利な機能のひとつが「ブランチ」です。
ブランチとは?
ブランチは、作業を分岐させる仕組みです。
例えば、レポートを書くとき。 下書き用と清書用でノートを分けるようなものです。
新しいブランチを作る
git checkout -b feature/login
このコマンドで、新しい作業スペースができます。 失敗しても、元のブランチは無傷のまま残っています。
よくあるトラブルと解決方法
初めてGitを使うときは、いろいろなエラーに遭遇します。
プッシュできないとき
リモートリポジトリにプッシュできない。 そんなときは、URLを確認してみましょう。
git remote -v
URLが間違っていたら、以下で修正できます。
git remote set-url origin <正しいURL>
コミット履歴がバラバラになったとき
メールアドレスを間違えて設定していると、履歴が分散します。
住所録に同じ人が複数登録されているような状態です。 設定を見直して、統一しましょう。
まとめ
Gitの初期設定は、プロジェクトの土台作りです。
ユーザー情報の登録から始めて、リポジトリの初期化。 そしてリモートとの連携まで。
最初は戸惑うかもしれません。 でも、一度設定してしまえば、後はスムーズに作業できます。
特に大切なのは、ユーザー情報の設定です。 これだけは必ず最初に済ませておきましょう。
今回紹介した設定を済ませれば、Gitを使った開発の第一歩は完了です。 少しずつ慣れていけば、きっと便利さを実感できるはずです。
著者について

とまだ
フルスタックエンジニア
Learning Next の創設者。Ruby on Rails と React を中心に、プログラミング教育に情熱を注いでいます。初心者が楽しく学べる環境作りを目指しています。
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