Gitで現在のブランチを確認する方法【初心者向け完全ガイド】

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Git

こんにちは、とまだです。

Gitで作業していて「今どのブランチで作業してるんだっけ?」と不安になることありませんか?

私もGitを使い始めた頃は、気がついたらmainブランチで作業していて冷や汗をかいた経験があります。

今回は、Gitで現在のブランチを確認する方法を、初心者の方でもすぐに実践できるように解説していきます。

ブランチとは?

Gitのブランチは、作業を枝分かれさせる仕組みです。

本を書くときに下書きノートを何冊も用意するイメージに近いですね。

メインのノート(mainブランチ)はきれいに保ちつつ、新しいアイデアは別のノート(featureブランチ)で試せます。

なぜブランチの確認が大切なのか

間違ったブランチで作業すると、次のような問題が起きます。

まず、本番環境につながるmainブランチを直接変更してしまうリスクがあります。

また、他の人の作業と混ざってしまい、修正が大変になることもあります。

さらに、作業履歴が分かりにくくなり、後で困ることも多いです。

だからこそ、今どのブランチにいるのかを常に把握しておくことが重要なんです。

現在のブランチを確認する3つの方法

1. git branchコマンドを使う

一番基本的な確認方法です。

git branch

このコマンドを実行すると、ブランチの一覧が表示されます。 現在いるブランチには「*」マークがついています。

例えば、以下のような表示になります。

  develop
* feature/login
  main

この場合、feature/loginブランチにいることがわかります。

2. git statusコマンドを使う

作業状況と一緒に確認したいときはこちらが便利です。

git status

実行すると、最初の行に現在のブランチが表示されます。

On branch feature/login
Your branch is up to date with 'origin/feature/login'.

変更したファイルの状態も一緒に確認できるので、私はこちらをよく使います。

3. ターミナルに常時表示させる

毎回コマンドを打つのが面倒な場合は、ターミナルに常に表示させる方法もあります。

多くのターミナルツールやシェルの設定で、プロンプトにブランチ名を表示できます。

VS Codeなどのエディタでも、画面の左下にブランチ名が表示されているので確認してみてください。

ブランチを切り替える方法

現在のブランチを確認したら、必要に応じて切り替えましょう。

既存のブランチに切り替える

git checkout develop

developブランチに切り替える例です。 切り替え後は必ずgit statusで確認する習慣をつけましょう。

新しいブランチを作って切り替える

git checkout -b feature/new-function

これで新しいブランチの作成と切り替えが同時にできます。

機能開発を始めるときによく使うコマンドです。

ブランチ切り替え時の注意点

変更を保存してから切り替える

編集中のファイルがある状態で切り替えると、変更が失われることがあります。

切り替える前に、次のどちらかを実行しましょう。

作業が完了している場合

git add .
git commit -m "作業内容を記述"

作業が途中の場合

git stash

stashは一時的に変更を退避させる機能です。 後でgit stash popで復元できます。

リモートの最新情報を取得する

チーム開発では、他の人の変更を取り込んでから作業することが大切です。

git fetch
git pull origin main

これで最新の状態から作業を始められます。

よくあるトラブルと対処法

間違ったブランチで作業してしまった

まだコミットしていない場合の対処法です。

# 1. 変更を一時退避
git stash

# 2. 正しいブランチに切り替え
git checkout correct-branch

# 3. 変更を復元
git stash pop

これで作業内容を正しいブランチに移せます。

ブランチの切り替えができない

「変更があるため切り替えできません」というエラーが出ることがあります。

この場合は、変更をコミットするかstashで退避させてから切り替えましょう。

強制的に切り替えたい場合は-fオプションを使えますが、変更が失われるので注意が必要です。

実務でのブランチ運用

基本的な流れ

実際の開発では、以下のような流れで作業します。

  1. mainブランチから新しいブランチを作成
  2. 機能開発やバグ修正を行う
  3. 作業が完了したらプルリクエストを作成
  4. レビュー後にmainブランチにマージ

この流れの中で、常に現在のブランチを意識することが大切です。

ブランチ名の付け方

わかりやすいブランチ名をつけることで、管理が楽になります。

よく使われる命名規則:

  • feature/機能名 - 新機能開発
  • fix/バグ名 - バグ修正
  • hotfix/緊急修正名 - 緊急対応

チームで統一したルールを決めておくと、混乱を防げます。

まとめ

Gitで現在のブランチを確認する方法を解説してきました。

基本的にはgit branchgit statusを使えば確認できます。

大切なのは、作業前と作業後に必ず確認する習慣をつけることです。

ブランチの管理は最初は難しく感じるかもしれません。

でも、一つずつ実践していけば必ず身につきます。

今回紹介した方法を参考に、安全で効率的なGit運用を目指してください。

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著者について

とまだ

とまだ

フルスタックエンジニア

Learning Next の創設者。Ruby on Rails と React を中心に、プログラミング教育に情熱を注いでいます。初心者が楽しく学べる環境作りを目指しています。

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