Gitでブランチ一覧を確認する方法【初心者向け完全ガイド】
こんにちは、とまだです。
みなさん、Gitでブランチが増えすぎて どれがどれだか分からなくなった経験はありませんか?
「このブランチはもう使ってるんだっけ?」 「チームメンバーが作ったブランチはどこ?」
そんな疑問を感じたことがある方も多いはず。
今回は現役のエンジニア、そして元プログラミングスクール講師としての経験から、 Gitのブランチ一覧を確認する方法について解説します。
この記事を読めば、ブランチの管理がグッと楽になり、 チーム開発もスムーズに進められるようになります。
ブランチとは?図書館の本棚をイメージしよう
簡単に言うと、ブランチは 開発の作業場所を分ける仕組みです。
図書館で例えてみましょう。
メインの本棚(mainブランチ)には 完成した本だけを並べます。
でも、新しい本を書くときは 別の作業机(featureブランチ)で書きますよね。
そうすることで、執筆中の原稿が 完成した本棚を汚すことがありません。
この仕組みのおかげで、 複数の人が同時に違う本を書いても お互いの作業が邪魔になりません。
なぜブランチの一覧確認が大切なのか
ブランチが増えると管理が大変になります。
図書館の例で言えば、 作業机がたくさんあるけど どの机で何を書いているか分からない状態。
これでは効率が悪いですよね。
だからこそ、定期的に 「今どんなブランチがあるのか」を 確認する必要があるのです。
ローカルブランチの一覧を見てみよう
まずは自分のパソコンにある ブランチを確認する方法から。
基本のコマンド
以下のコマンドで、ローカルにあるブランチの一覧が表示されます。
git branch
実行すると、こんな感じで表示されます。 現在いるブランチには「*」マークがつきます。
このコマンドを覚えておけば、 「今どのブランチにいるんだっけ?」という 疑問がすぐに解決できます。
ブランチ名の工夫でもっと見やすく
ブランチ名は分かりやすくつけましょう。
良い例:
feature/user-login
(ユーザーログイン機能)fix/header-design
(ヘッダーのデザイン修正)
悪い例:
test1
yamada-work
機能や目的が分かる名前にすると、 一覧を見たときに把握しやすくなります。
リモートブランチも確認しよう
チーム開発では、他のメンバーが作った ブランチも確認したくなりますよね。
リモートブランチだけを表示
リモートにあるブランチは以下のコマンドで確認できます。
git branch -r
このコマンドを使うと、GitHubなどに プッシュされているブランチが見えます。
チームメンバーが新しい機能を 開発し始めたかどうかが分かります。
すべてのブランチを一度に確認
ローカルとリモート、両方を見たいときは以下のコマンドです。
git branch -a
これで全体像が把握できます。 「あれ、このブランチはローカルにないな」 という発見もあるでしょう。
実務でよくある活用シーン
シーン1:朝のブランチ確認
朝一番にgit branch -a
を実行。
昨日の夜にチームメンバーが 新しいブランチを作っていないか確認します。
もし新しいブランチがあれば、 どんな作業をしているのか把握できます。
シーン2:ブランチの切り替え
ブランチ一覧を見て、作業したいブランチに切り替えます。
git checkout feature/user-login
切り替えたら、もう一度git branch
で
正しく切り替わったか確認する習慣をつけましょう。
これで「違うブランチで作業してた!」 というミスを防げます。
シーン3:定期的なお掃除
使い終わったブランチは削除しましょう。
git branch -d feature/old-feature
部屋の掃除と同じで、 使わないものは片付けることが大切です。
リモートブランチの削除はこちら。
git push origin --delete feature/old-feature
きれいに保つことで、 必要なブランチが見つけやすくなります。
よくある質問
Q:ブランチが多すぎて管理できません
A:命名ルールを決めることから始めましょう。
例えば以下のようなルールです。
- 新機能:
feature/機能名
- バグ修正:
fix/修正内容
- 緊急対応:
hotfix/問題内容
また、定期的に使わないブランチを 削除する習慣も大切です。
Q:どのブランチを削除していいか分かりません
A:まずはマージ済みのブランチから削除しましょう。
git branch --merged
で
マージ済みのブランチが分かります。
これらは基本的に削除しても問題ありません。
Q:リモートブランチが表示されません
A:最新の情報を取得する必要があります。
git fetch
このコマンドでリモートの最新情報を取得できます。
その後、git branch -r
を実行してみてください。
開発フローとブランチ管理
基本的な3つのブランチ
多くのプロジェクトでは以下の3種類を使います。
mainブランチ 本番環境で動いているコード。 ここは常に安定した状態を保ちます。
developブランチ 開発中のコードを集める場所。 次のリリースに向けた準備をします。
featureブランチ 個別の機能を開発する場所。 一つの機能につき一つのブランチを作ります。
この構造を理解していれば、 ブランチ一覧を見たときに 全体の開発状況が把握できます。
Issue番号を活用した管理
プロジェクト管理ツールと連携する方法もあります。
例:feature/123-user-login
この「123」はIssue番号です。
こうすることで、ブランチ一覧を見たときに 「このブランチはIssue #123の対応だな」と すぐに分かります。
チーム開発では特に便利な方法です。
まとめ
Gitのブランチ一覧確認は、 開発を円滑に進めるための基本スキルです。
覚えておきたい3つのコマンド:
git branch
(ローカルブランチ)git branch -r
(リモートブランチ)git branch -a
(すべてのブランチ)
ただコマンドを知っているだけでなく、 定期的な確認と整理が大切です。
部屋の掃除と同じように、 使わないブランチは削除して きれいな状態を保ちましょう。
そうすることで、チーム全体の 開発効率が向上します。
今日から早速、git branch
コマンドで
ブランチの整理を始めてみてください。
きっと開発がもっと楽しくなりますよ。
著者について

とまだ
フルスタックエンジニア
Learning Next の創設者。Ruby on Rails と React を中心に、プログラミング教育に情熱を注いでいます。初心者が楽しく学べる環境作りを目指しています。
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