React開発でよく使うショートカットキー10選

React開発効率を劇的に向上させるショートカットキー10選を紹介。VSCodeでの実践的な使い方とコード例付きで解説します。

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Reactでアプリを作るとき、コードを書くのに時間がかかってイライラしたことはありませんか?

「マウスをあちこち動かして疲れる」 「同じ作業を何度も繰り返している」 「もっとサクサク開発したい」

こんな悩みを抱えている方も多いはずです。

実は、ショートカットキーを覚えるだけで開発スピードが劇的に変わります。 この記事では、React開発で本当によく使うショートカット10選をご紹介します。

実際の使用場面やコード例も交えて分かりやすく解説するので、初心者の方でも安心です。 ぜひ最後まで読んで、効率的な開発スタイルを身につけてくださいね!

なぜショートカットキーが重要なの?

まず、ショートカットキーがなぜ大切なのかを理解しましょう。 特にReact開発では、その効果が顕著に現れるんです。

開発スピードが圧倒的に早くなる

ショートカットキーを使うと、こんな効果が期待できます。

時間の短縮効果

  • マウス操作が不要になる
  • 手の移動が最小限で済む
  • 連続した作業がスムーズになる

集中力の維持

  • 画面から視線を外さずに作業できる
  • 思考の流れを止めずにコードが書ける
  • エラーやバグの発見が早くなる

実際に使い始めると、その違いに驚くはずです。

React開発では特に重要な理由

React開発では、特にショートカットキーが威力を発揮します。

// コンポーネントの作成、編集、リファクタリングが頻繁
function UserProfile({ user }) {
return (
<div className="user-profile">
<h2>{user.name}</h2>
<p>{user.email}</p>
<button onClick={handleEdit}>編集</button>
</div>
);
}

このように、コンポーネントの作成や編集が頻繁に発生します。 リファクタリング作業も多いため、効率的なキーボード操作が必須なんです。

ショートカットキーを覚えることで、コードに集中できる時間が格段に増えますよ。

必須ショートカットキー:基本編

まずは、絶対に覚えておきたい基本的なショートカットをご紹介します。 これらは毎日使うので、最優先で覚えてくださいね。

1. コピー・カット・ペースト

開発作業の基本中の基本です。

Windows/Linux

  • Ctrl + C : コピー
  • Ctrl + X : カット
  • Ctrl + V : ペースト

Mac

  • Cmd + C : コピー
  • Cmd + X : カット
  • Cmd + V : ペースト

React開発では、コンポーネントをコピーして新しいベースを作ることがよくあります。

// よく使う場面:コンポーネントのコピー
function Button({ children, onClick }) {
return (
<button onClick={onClick} className="custom-button">
{children}
</button>
);
}

このButtonコンポーネントをコピーして、別のコンポーネントのベースにできます。

// コピーして作った新しいコンポーネント
function IconButton({ children, onClick, icon }) {
return (
<button onClick={onClick} className="icon-button">
<span className="icon">{icon}</span>
{children}
</button>
);
}

同じ構造のコンポーネントを一から書く必要がなくなるので、とても効率的です。

2. 元に戻す・やり直し

間違えても大丈夫!すぐに元に戻せます。

Windows/Linux

  • Ctrl + Z : 元に戻す
  • Ctrl + Y : やり直し

Mac

  • Cmd + Z : 元に戻す
  • Cmd + Shift + Z : やり直し

React開発では試行錯誤が多いため、このショートカットは本当に重要です。 間違った変更をすぐに元に戻せるので、安心してコードを書けますよ。

「あ、間違えた!」と思ったら、迷わずCtrl + Zを押しましょう。

3. 全選択

ファイル全体を選択するときに便利です。

Windows/Linux

  • Ctrl + A : 全選択

Mac

  • Cmd + A : 全選択

ファイル全体をコピーして別のファイルにペーストする場合によく使います。

// ファイル全体を選択して、別のファイルにコピーする場合
const UserList = () => {
const [users, setUsers] = useState([]);
// 全体を選択してコピーし、新しいコンポーネントのベースにする
return (
<div>
{users.map(user => (
<div key={user.id}>{user.name}</div>
))}
</div>
);
};

このコンポーネント全体を選択して、新しいファイルの土台として使えるんです。

VSCode専用ショートカット:中級編

VSCodeでReact開発を行う場合の、より実践的なショートカットをご紹介します。 これらを覚えると、開発効率がグッと上がりますよ。

4. ファイル検索

プロジェクト内のファイルを素早く見つけられます。

Windows/Linux

  • Ctrl + P : ファイル検索

Mac

  • Cmd + P : ファイル検索

React開発では多くのコンポーネントファイルを扱うため、このショートカットは必須です。

たとえば「UserProfile」と入力すると、関連するファイルが表示されます。

src/components/UserProfile.jsx src/components/UserProfileCard.jsx src/pages/UserProfile.jsx

マウスでフォルダを開いて探す必要がなくなります。 とても便利なので、ぜひ覚えてくださいね。

5. 文字列検索・置換

コード内の特定の文字列を素早く見つけたり、一括で変更したりできます。

Windows/Linux

  • Ctrl + F : 現在のファイル内検索
  • Ctrl + H : 置換
  • Ctrl + Shift + F : 全ファイル検索

Mac

  • Cmd + F : 現在のファイル内検索
  • Cmd + Option + F : 置換
  • Cmd + Shift + F : 全ファイル検索

propsの名前を変更する場合によく使います。

// 例:propsの名前を変更する場合
function UserCard({ userData }) { // userDataをuserInfoに変更したい
return (
<div>
<h3>{userData.name}</h3> // ← 全て置換
<p>{userData.email}</p> // ← 全て置換
</div>
);
}

Ctrl + Hで置換ダイアログを開いて、userDatauserInfoに一括変更できます。 手作業で一つずつ変更する必要がないので、ミスも減りますよ。

6. 行の複製

同じような行を複数作りたいときに便利です。

Windows/Linux

  • Shift + Alt + ↓ : 現在の行を下に複製

Mac

  • Shift + Option + ↓ : 現在の行を下に複製

似たような要素を複数作る場合によく使います。

// 例:似たような要素を複数作る場合
function FormFields() {
return (
<div>
<input type="text" name="name" />
<input type="text" name="name" /> // ← 上の行を複製
<input type="text" name="name" /> // ← さらに複製
</div>
);
}

最初のinputを書いてから複製すれば、同じ構造の要素を素早く作れます。 後からそれぞれのname属性を変更するだけなので、とても効率的ですね。

7. 行の移動

コードの順序を変更したいときに使います。

Windows/Linux

  • Alt + ↑ : 現在の行を上に移動
  • Alt + ↓ : 現在の行を下に移動

Mac

  • Option + ↑ : 現在の行を上に移動
  • Option + ↓ : 現在の行を下に移動

JSXの要素の順序を変更する場合によく使います。

// 例:JSXの要素の順序を変更する場合
function UserProfile() {
return (
<div>
<h1>プロフィール</h1>
<button>編集</button> // ← この行を上に移動したい
<p>ユーザー情報</p>
</div>
);
}

buttonの行にカーソルを置いてAlt + ↑を押すと、上の行と順序が入れ替わります。 カット&ペーストする必要がないので、とてもスムーズに作業できますよ。

高度なショートカット:上級編

より高度で効率的なショートカットをご紹介します。 これらを覚えると、プロレベルの作業効率が手に入りますよ。

8. 複数選択(マルチカーソル)

同じ文字列を一度に編集できる強力な機能です。

Windows/Linux

  • Ctrl + D : 同じ文字列を順次選択
  • Ctrl + Alt + ↓ : 下の行にカーソル追加

Mac

  • Cmd + D : 同じ文字列を順次選択
  • Cmd + Option + ↓ : 下の行にカーソル追加

複数のpropsを同時に変更する場合に威力を発揮します。

// 例:複数のpropsを同時に変更
function UserCard({ user }) {
return (
<div>
<h3>{user.name}</h3> // userを選択してCtrl+D
<p>{user.email}</p> // userを選択してCtrl+D
<span>{user.role}</span> // userを選択してCtrl+D
</div>
);
}

まず一つ目のuserを選択します。 次にCtrl + Dを押すと、次のuserも選択されます。

さらにCtrl + Dを押すと、全てのuserが選択された状態になります。 この状態で文字を入力すると、全てのuserを同時に変更できるんです。

一度に複数箇所を編集できるので、作業時間が大幅に短縮されますよ。

9. 定義へジャンプ

コンポーネントの定義を素早く確認できます。

Windows/Linux

  • F12 : 定義へジャンプ
  • Ctrl + Click : 定義へジャンプ

Mac

  • F12 : 定義へジャンプ
  • Cmd + Click : 定義へジャンプ

コンポーネントの定義を確認したいときに便利です。

// 例:コンポーネントの定義を確認
import { UserProfile } from './UserProfile'; // ← F12でジャンプ
function App() {
return (
<div>
<UserProfile /> // ← ここでF12を押すと定義に移動
</div>
);
}

UserProfileの部分にカーソルを置いてF12を押すと、UserProfileコンポーネントの定義ファイルに移動します。

コードの動きを理解したいときや、他の人が書いたコードを読むときに重宝しますよ。

10. コードの整形

見た目がバラバラなコードを綺麗に整理できます。

Windows/Linux

  • Shift + Alt + F : コードの自動整形

Mac

  • Shift + Option + F : コードの自動整形

読みにくいコードを一瞬で整理できる便利な機能です。

// 整形前:読みにくいコード
function UserList({users}){
return(<div>{users.map(user=>(<div key={user.id}><h3>{user.name}</h3><p>{user.email}</p></div>))}</div>);}

Shift + Alt + Fを押すと、こんな風に整形されます。

// 整形後:読みやすいコード
function UserList({ users }) {
return (
<div>
{users.map(user => (
<div key={user.id}>
<h3>{user.name}</h3>
<p>{user.email}</p>
</div>
))}
</div>
);
}

手動でインデントを調整する必要がないので、とても楽になります。 コードレビューの前に使うと、チームメンバーにも喜ばれますよ。

実際の開発でどう使うの?

これらのショートカットを実際のReact開発でどう活用するか、具体的な場面をご紹介します。 日常的な作業がどれだけ楽になるか、実感していただけるはずです。

新しいコンポーネントの作成

新しいコンポーネントを作るときの効率的な手順です。

// 1. 既存のコンポーネントを全選択(Ctrl+A)
function Button({ children, onClick }) {
return (
<button onClick={onClick} className="btn">
{children}
</button>
);
}

まず、似たような構造のコンポーネントを見つけます。 全選択(Ctrl + A)でコンポーネント全体をコピー(Ctrl + C)します。

新しいファイルを作成して、ペースト(Ctrl + V)します。 文字列置換(Ctrl + H)でButtonLinkButtonに変更すれば完成です。

一から書くよりもずっと早くて、ミスも減りますよ。

デバッグ時の効率的な検索

エラーが起きたときの効率的な対処法です。

エラーメッセージのキーワードで全ファイル検索(Ctrl + Shift + F)をします。 該当箇所に素早く移動できます。

定義へジャンプ(F12)で関連するコードを確認します。 複数選択(Ctrl + D)で同じ問題を一括修正できます。

段階的にエラーを解決していけるので、デバッグ作業がスムーズになります。

リファクタリング作業

コードを改善するときの手順です。

変数名を選択して複数選択(Ctrl + D)で一括変更します。 コードの整形(Shift + Alt + F)で見た目を整えます。

もし間違えても元に戻す(Ctrl + Z)で簡単に修正できます。

リファクタリングは慎重になりがちですが、ショートカットキーがあれば安心して作業できますね。

ショートカットキーの覚え方

効率的にショートカットキーを覚えるための方法をご紹介します。 無理をせず、段階的に覚えていくのがコツですよ。

段階的な習得がおすすめ

一度に全部覚えようとしないでください。 週ごとに分けて、少しずつ覚えていきましょう。

Week 1: 基本の3つ

  • コピー・ペースト
  • 元に戻す
  • 全選択

Week 2: 検索系

  • ファイル検索
  • 文字列検索
  • 置換

Week 3: 編集系

  • 行の複製
  • 行の移動
  • 複数選択

Week 4: 高度な機能

  • 定義へジャンプ
  • コードの整形

この順番で覚えていけば、無理なく身につけられます。

実践的な練習方法

毎日の開発で意識的に使うことが一番の練習になります。

// 練習例:コンポーネントを作る際に必ずショートカットを使う
// 1. ファイル検索(Ctrl+P)でベースとなるコンポーネントを開く
// 2. 全選択(Ctrl+A)してコピー(Ctrl+C)
// 3. 新しいファイルでペースト(Ctrl+V)
// 4. 置換(Ctrl+H)で名前を変更
// 5. 整形(Shift+Alt+F)で見た目を整える

この流れを意識して作業すれば、自然とショートカットが身につきます。

チートシートの作成 よく使うショートカットを手元に置いておくと、覚えやすくなります。 最初は紙に書いて、モニターの近くに貼っておくのもおすすめです。

チーム内での共有 チーム内でショートカットを共有することで、全体の開発効率が向上します。 お互いに教え合うことで、覚えるのも早くなりますよ。

よくある困った時の対処法

ショートカットキーでよくある問題と対処法をご紹介します。 困ったときの参考にしてくださいね。

ショートカットが効かない場合

たまにショートカットが反応しないことがあります。

拡張機能の競合 VSCodeの拡張機能がショートカットを上書きしている場合があります。 設定 → キーボードショートカット で確認・修正できます。

OS固有の問題

  • Windows: 日本語入力時にショートカットが効かない場合があります
  • Mac: CommandキーとControlキーを間違えやすいので注意です

解決策 一度VSCodeを再起動すると直ることが多いです。 それでも直らない場合は、設定を確認してみてください。

覚えられない場合

全部覚えようとしなくても大丈夫です。

使用頻度の低いショートカット 無理に全てを覚えようとせず、よく使うものから優先的に覚えましょう。 毎日使うショートカットだけでも十分効果がありますよ。

マウス操作との併用 最初はマウス操作と併用しながら、徐々にショートカットの比重を増やしていきます。 完璧を目指さず、少しずつでOKです。

焦らず、自分のペースで覚えていってくださいね。

まとめ:今日から効率的な開発を始めよう

React開発でよく使うショートカットキー10選をご紹介しました。 これらのショートカットを覚えることで、開発効率が劇的に向上しますよ。

必須ショートカット

  1. コピー・カット・ペースト
  2. 元に戻す・やり直し
  3. 全選択
  4. ファイル検索
  5. 文字列検索・置換

効率向上ショートカット 6. 行の複製 7. 行の移動 8. 複数選択 9. 定義へジャンプ 10. コードの整形

習得のコツ

  • 段階的に覚える
  • 毎日の開発で意識的に使う
  • チーム内で共有する

最初は慣れるまで時間がかかるかもしれません。 でも一度覚えてしまえば、もう手放せなくなります。

マウスを何度も動かしてイライラすることもなくなります。 コードに集中できる時間が増えて、開発がもっと楽しくなりますよ。

ぜひ今日から実践して、より効率的なReact開発を目指してください! きっと「こんなに楽になるなんて!」と驚かれるはずです。

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