Pythonのバージョン確認方法|初心者でも簡単3ステップ
Pythonのバージョン確認方法を3つの簡単なステップで解説。Windows、Mac、Linuxでのコマンド実行方法と結果の見方を初心者向けに説明します。
みなさん、Pythonのバージョンがわからなくて困ったことはありませんか?
「今使っているPythonって何バージョン?」 「複数のPythonが入っているかもしれない」 「バージョンの確認方法がわからない」
こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫です! この記事では、Pythonのバージョン確認方法を、初心者の方でも簡単にできる3つのステップで詳しく解説します。
正しいバージョンを確認して、スムーズにプログラミングを始めましょう!
なぜバージョン確認が大切なの?
バージョン確認は、Pythonプログラミングを始める前の重要な第一歩です。
Python 2とPython 3の違い
PythonにはPython 2とPython 3という大きな違いがあります。
# Python 2(古いバージョン)print "Hello, World!" # 括弧がない
# Python 3(現在の主流)print("Hello, World!") # 括弧が必要
この書き方の違いで、エラーが発生することがあります。
Python 2は2020年にサポートが終了しているので、Python 3を使うことをおすすめします。
バージョンを知らないと困ること
バージョンがわからないと、こんな問題が起きることがあります。
- 本やチュートリアルのコードが動かない
- エラーメッセージの意味がわからない
- 新しい機能が使えない
だからこそ、最初にバージョンを確認することが大切なんです。
【ステップ1】コマンド画面を開こう
まずは、コマンドを入力する画面を開きましょう。
Windowsの場合
Windowsでは「コマンドプロンプト」を使います。
開き方はいくつかあります。
方法1: スタートメニューから
1. Windowsキーを押す
2. 「cmd」と入力
3. Enterキーを押す
方法2: ショートカットキー
1. Windows + R を同時に押す
2. 「cmd」と入力
3. Enterキーを押す
画面が開くと、こんな感じになります。
Microsoft Windows [Version 10.0.19045.2965](c) Microsoft Corporation. All rights reserved.
C:\Users\YourName>
黒い画面が表示されたら成功です!
Macの場合
Macでは「ターミナル」を使います。
方法1: Spotlight検索
1. Command + スペース を押す
2. 「ターミナル」と入力
3. Enterキーを押す
方法2: Finderから
1. Finderを開く
2. 「アプリケーション」→「ユーティリティ」
3. 「ターミナル」をダブルクリック
ターミナルが開くと、こんな画面になります。
Last login: Mon Jan 7 10:00:00 on ttys000YourName@MacBook-Pro ~ %
Linuxの場合
Linuxでは、ショートカットキーでターミナルを開けます。
ショートカットキー:
Ctrl + Alt + T
または、アプリケーションメニューから「ターミナル」を選択します。
【ステップ2】コマンドを入力しよう
コマンド画面が開いたら、バージョン確認のコマンドを入力します。
基本的なコマンド
最もよく使われるコマンドをご紹介します。
# コマンド1: フルバージョン表示python --version
# コマンド2: 短縮形python -V
# コマンド3: Python3を明示python3 --version
どれか一つを入力して、Enterキーを押してください。
実際にやってみよう
Windowsでの例:
C:\Users\YourName> python --versionPython 3.11.2
C:\Users\YourName> python -VPython 3.11.2
Mac/Linuxでの例:
$ python --versionPython 3.11.2
$ python3 --versionPython 3.11.2
このように、Pythonのバージョンが表示されます。
エラーが出た場合
「pythonコマンドが見つからない」というエラーが出ることがあります。
# エラーの例$ python --versionbash: python: command not found
その場合は、以下を試してみてください。
# python3を試すpython3 --version
# Windowsの場合、pyを試すpy --version
心配いりません。 どれか一つは動くはずです!
【ステップ3】結果を確認しよう
コマンドを実行すると、バージョン情報が表示されます。
バージョン番号の見方
表示された結果の見方を説明します。
Python 3.11.2
↑ ↑ ↑
大きな 中間 小さな
変更 機能 修正
- 3: メジャーバージョン(大きな変更)
- 11: マイナーバージョン(新機能追加)
- 2: マイクロバージョン(バグ修正)
どのバージョンがおすすめ?
2024年現在、おすすめのバージョンをご紹介します。
- Python 3.11.x: 最新で一番おすすめ
- Python 3.10.x: 安定していて企業でもよく使われる
- Python 3.9.x: まだ使えるけど、新しいバージョンがおすすめ
- Python 3.8.x: ちょっと古いので更新をおすすめ
Python 2.7.xが表示された場合は、古すぎるので新しいバージョンをインストールしましょう。
バージョン別の特徴
# Python 3.11の新機能例def greet(name: str) -> str: match name: # パターンマッチング(3.10から) case "Python": return "こんにちは、Python!" case _: return f"こんにちは、{name}さん!"
print(greet("Python")) # こんにちは、Python!
新しいバージョンほど、便利な機能が使えます。
複数のバージョンがある場合
一つのパソコンに複数のPythonがインストールされていることがあります。
複数バージョンの確認方法
どんなPythonがインストールされているか確認してみましょう。
# いろんなコマンドを試してみるpython --versionpython3 --versionpython3.11 --versionpython3.10 --version
# Windowsの場合py --versionpy -3.11 --versionpy -3.10 --version
それぞれ違うバージョンが表示されるかもしれません。
どれを使えばいいの?
複数のバージョンがある場合の選び方をご紹介します。
# 推奨順位1. python3.11 # 最新バージョンを明示2. python3 # Python 3系を指定3. python # 一般的なコマンド
迷った時は、python3を使うのがおすすめです。
プロジェクトごとに使い分ける
プロジェクトによって、異なるバージョンを使うこともできます。
# プロジェクトAではPython 3.11を使用cd project_apython3.11 --version
# プロジェクトBではPython 3.10を使用cd project_bpython3.10 --version
プロジェクトに合わせて、適切なバージョンを選べます。
プログラム内でのバージョン確認
Pythonプログラムの中からも、バージョンを確認できます。
簡単なバージョン確認
# Pythonプログラム内でバージョン確認import sys
print(f"Pythonバージョン: {sys.version}")print(f"バージョン番号: {sys.version_info}")
これを実行すると、こんな結果が表示されます。
Pythonバージョン: 3.11.2 (main, Feb 7 2023, 12:39:16)
バージョン番号: sys.version_info(major=3, minor=11, micro=2, releaselevel='final', serial=0)
より詳しい情報を表示
import sysimport platform
def show_python_info(): """Python環境の詳細情報を表示""" print("=== Python環境情報 ===") print(f"バージョン: {platform.python_version()}") print(f"実行場所: {sys.executable}") print(f"OS: {platform.platform()}") print("=" * 30)
# 実行show_python_info()
実行結果の例:
=== Python環境情報 ===
バージョン: 3.11.2
実行場所: /usr/local/bin/python3
OS: macOS-13.2-arm64-arm-64bit
==============================
プログラムからも、詳しい情報がわかります。
よくあるトラブルと解決方法
バージョン確認でよくある問題と、その解決方法をご紹介します。
トラブル1: 「pythonが見つからない」
# エラーメッセージ$ python --versionbash: python: command not found
解決方法:
# 解決法1: python3を使うpython3 --version
# 解決法2: Windowsならpyを使うpy --version
トラブル2: 古いバージョンが表示される
# 古いバージョンの例$ python --versionPython 2.7.18
解決方法:
# python3を明示的に使う$ python3 --versionPython 3.11.2
Python 2は古いので、python3コマンドを使いましょう。
トラブル3: 複数バージョンで混乱
異なるコマンドで異なるバージョンが表示される場合があります。
$ python --versionPython 2.7.18
$ python3 --version Python 3.11.2
解決方法:
普段はpython3を使うようにしましょう。 これで最新のPython 3系を使えます。
IDEやエディタでの確認方法
プログラミング用のソフトでも、バージョンを確認できます。
Visual Studio Code
- Ctrl + Shift + P(Windows)またはCmd + Shift + P(Mac)を押す
- 「Python: Select Interpreter」と入力
- 利用可能なPythonバージョンが表示される
PyCharm
- File → Settingsを開く
- Project → Python Interpreterを選択
- 現在のPythonバージョンが表示される
Jupyter Notebook
# Jupyter Notebookのセルで実行import sysprint(f"Python {sys.version}")
# コマンドとしても実行可能!python --version
それぞれの環境で、簡単にバージョンを確認できます。
まとめ
Pythonのバージョン確認は、たった3つのステップで簡単にできます。
確認手順のおさらい
- コマンド画面を開く(コマンドプロンプト・ターミナル)
python --version
を入力(またはpython3 --version
)- 表示された結果を確認
大切なポイント
- Python 3.8以上を使うことをおすすめします
- エラーが出たらpython3コマンドを試してみましょう
- 複数バージョンがある場合は適切なコマンドを選択しましょう
トラブル時の対処法
python
が見つからない →python3
を試す- 古いバージョンが表示される →
python3
を使う - Windowsで困った時 →
py
コマンドを試す
正しいPythonバージョンを確認することで、スムーズに学習や開発を進められます。 この記事を参考に、ぜひ自分の環境でバージョン確認をしてみてくださいね!