VSCodeでJavaScript環境を作ろう!初心者向け5ステップガイド

VSCodeでJavaScript開発環境を整える方法を初心者向けに5ステップで完全解説。必要な拡張機能から設定方法まで、効率的な開発環境を構築しましょう。

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みなさん、JavaScript開発を始めようと思っていませんか?

「VSCodeをダウンロードしたけど、何から設定すればいいの?」「JavaScriptを書くのに必要な拡張機能って何?」「効率よく開発できる環境を作りたい」

こんな悩み、実はとても多いんです。 でも大丈夫です!この記事を読めば、VSCodeで快適なJavaScript開発環境が作れるようになります。

この記事では、VSCodeでJavaScript開発環境を整える方法を初心者向けに5つのステップで分かりやすく解説します。 最初の設定をしっかり行うことで、その後の開発作業がグッと楽になりますよ!

なぜ開発環境の設定が大切なの?

最初にやっておくメリット

適切な開発環境を整えることで、こんなメリットがあります。

  • コードが書きやすくなる
  • エラーをすぐに見つけられる
  • 作業効率が大幅にアップ
  • プログラミングが楽しくなる

最初に少し時間をかけて設定するだけで、その後ずっと快適に開発できるんです。

VSCodeが初心者におすすめな理由

VSCodeがJavaScript学習に最適な理由をご紹介します。

  • 完全無料で使える
  • 豊富な拡張機能がある
  • 動作が軽くて快適
  • 世界中の開発者が使っている

情報もたくさんあるので、困った時も安心ですね。

ステップ1: VSCodeをインストールして基本設定をしよう

VSCodeのダウンロードとインストール

まずは、VSCodeをパソコンにインストールしましょう。

1. 公式サイトにアクセス https://code.visualstudio.com/ を開く 2. お使いのOSに合ったバージョンをダウンロード Windows、Mac、Linuxから選択 3. ダウンロードしたファイルを実行 インストーラーの指示に従って進める

インストール時は「デスクトップにアイコンを作成」にチェックを入れておくと便利です。

最初にやっておきたい基本設定

VSCodeを使いやすくするための基本設定をしましょう。

// settings.jsonの推奨設定
{
"editor.fontSize": 14,
"editor.tabSize": 2,
"editor.wordWrap": "on",
"files.autoSave": "afterDelay",
"editor.formatOnSave": true,
"editor.minimap.enabled": false
}

設定画面はCtrl+,(Mac: Cmd+,)で開けます。 それぞれの設定について説明すると以下のようになります。

  • fontSize: 文字の大きさを14にして読みやすくする
  • tabSize: インデントを2文字にしてコードをスッキリ見せる
  • wordWrap: 長い行を自動で折り返す
  • autoSave: ファイルを自動保存してくれる
  • formatOnSave: 保存時にコードを自動で整理
  • minimap: 右側のミニマップを非表示にして画面を広く使う

ステップ2: JavaScript開発に必要な拡張機能をインストールしよう

絶対に入れておきたい拡張機能

JavaScript開発をスムーズに進めるための拡張機能をインストールしましょう。

必須の拡張機能リスト

  • JavaScript (ES6) code snippets: よく使うコードを簡単入力
  • Bracket Pair Colorizer: 括弧の対応を色分け表示
  • Auto Rename Tag: HTMLタグの自動リネーム
  • Live Server: ローカルサーバーでページを確認
  • Prettier: コードを自動で綺麗に整理

これらがあることで、開発効率が格段にアップします。

拡張機能のインストール方法

拡張機能をインストールする手順をご紹介します。

1. 拡張機能パネルを開く Ctrl+Shift+X (Mac: Cmd+Shift+X) を押す または左側のパズルピースアイコンをクリック 2. 拡張機能を検索 検索ボックスに拡張機能名を入力 3. インストール 目的の拡張機能を見つけて「Install」をクリック

一つずつインストールして、それぞれの効果を確認してみてくださいね。

ステップ3: Node.jsをインストールしてJavaScript環境を充実させよう

Node.jsって何?なぜ必要なの?

Node.jsは、JavaScriptをブラウザ以外でも実行できるようにするツールです。

Node.jsをインストールすることで、以下のことができるようになります。

  • **npm(パッケージ管理)**の使用
  • 便利なライブラリの簡単インストール
  • モダンなJavaScriptツールの活用
  • サーバーサイド開発への拡張

最初は難しく感じるかもしれませんが、今後の学習でとても役立ちます。

Node.jsのインストール手順

Node.jsをインストールしてみましょう。

1. 公式サイトからダウンロード https://nodejs.org/ にアクセス 2. LTS版(推奨版)をダウンロード 「LTS」と書かれているバージョンを選ぶ 3. インストール実行 ダウンロードしたファイルを実行 インストーラーの指示に従って進める

インストールが完了したら、正しくインストールされたか確認してみましょう。

# インストール確認コマンド
node --version
npm --version

このコマンドをターミナルで実行して、バージョンが表示されれば成功です!

ステップ4: プロジェクトを作成して基本ファイルを準備しよう

プロジェクトフォルダの作成

JavaScriptプロジェクト用のフォルダを作りましょう。

1. フォルダ作成 デスクトップに「my-javascript-project」フォルダを作成 2. VSCodeでフォルダを開く File > Open Folder でフォルダを選択 または Ctrl+K Ctrl+O (Mac: Cmd+K Cmd+O)

プロジェクト専用のフォルダを作ることで、ファイル管理がとても楽になります。

基本ファイルを作成しよう

プロジェクトに必要な基本ファイルを作成します。

my-javascript-project/ ├── index.html ├── style.css ├── script.js └── package.json

各ファイルの役割は以下の通りです。

  • index.html: ウェブページの構造を作るファイル
  • style.css: ページの見た目を設定するファイル
  • script.js: JavaScriptのコードを書くファイル
  • package.json: プロジェクトの設定を管理するファイル

package.jsonを作成しよう

プロジェクトのルートフォルダで以下のコマンドを実行します。

# package.jsonの作成
npm init -y

このコマンドを実行すると、プロジェクトの基本設定ファイルが自動で作成されます。 最初はデフォルト設定で十分なので、-yオプションで一気に作成しちゃいましょう。

ステップ5: 開発環境を最適化して作業効率をアップしよう

デバッグ機能を設定しよう

VSCodeでJavaScriptをデバッグできるように設定します。

まず、デバッグ設定ファイルを作成しましょう。

// launch.json設定例
{
"version": "0.2.0",
"configurations": [
{
"name": "ブラウザで実行",
"type": "pwa-chrome",
"request": "launch",
"url": "http://localhost:3000",
"webRoot": "${workspaceFolder}"
},
{
"name": "Node.jsで実行",
"type": "pwa-node",
"request": "launch",
"program": "${workspaceFolder}/script.js"
}
]
}

この設定により、ブラウザやNode.js環境でコードをデバッグできるようになります。 Run > Add Configurationから設定ファイルを作成できます。

コードの品質を保つツールを導入しよう

ESLintを導入して、コードの品質を保ちましょう。

# ESLintのインストール
npm install --save-dev eslint
# ESLint設定ファイルの作成
npx eslint --init

このツールがあることで、コードの間違いをすぐに見つけることができます。 VSCodeの拡張機能「ESLint」もインストールしておきましょう。

コードを自動で綺麗にする設定

Prettierを設定して、コードを自動で整理してもらいましょう。

# Prettierのインストール
npm install --save-dev prettier

設定ファイル(.prettierrc)も作成します。

{
"semi": true,
"trailingComma": "es5",
"singleQuote": true,
"printWidth": 80,
"tabWidth": 2
}

この設定により、保存時にコードが自動で綺麗に整理されます。

実際に動かしてみよう

基本のHTMLファイルを作成

まずは、基本となるHTMLファイルを作成しましょう。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>JavaScript開発環境テスト</title>
<link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
<h1>JavaScript開発環境</h1>
<button id="testButton">クリックしてテスト</button>
<p id="output">ここに結果が表示されます</p>
<script src="script.js"></script>
</body>
</html>

このHTMLは、タイトル、ボタン、結果表示エリアのシンプルな構成です。 JavaScriptの動作確認にぴったりですね。

JavaScriptファイルを作成

次に、JavaScriptファイルを作成します。

// script.js
document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() {
const button = document.getElementById('testButton');
const output = document.getElementById('output');
button.addEventListener('click', function() {
output.textContent = '環境設定完了!正常に動作しています。';
console.log('JavaScript環境が正常に動作しています');
});
});

このコードの動作を説明すると以下のようになります。

  • DOMContentLoaded: ページの読み込みが完了したら実行
  • getElementById: HTMLの要素を取得
  • addEventListener: ボタンのクリックイベントを設定
  • textContent: テキストを変更してユーザーに結果を表示

Live Serverで動作確認

作成したファイルをブラウザで確認してみましょう。

1. HTMLファイルを右クリック 2. 「Open with Live Server」を選択 3. ブラウザで自動的にページが開く 4. ボタンをクリックして動作確認

ボタンをクリックして「環境設定完了!」のメッセージが表示されれば、環境構築は成功です!

効率的な作業のためのコツ

覚えておきたいショートカット

開発効率をアップするためのショートカットをご紹介します。

Ctrl+` : ターミナル表示/非表示 Ctrl+Shift+P : コマンドパレット Ctrl+/ : コメントアウト Ctrl+D : 選択中の単語と同じ単語を次々選択 F12 : 定義元にジャンプ

これらのショートカットを覚えることで、マウスを使わずにキーボードだけで効率的に作業できます。

VSCodeの便利機能を活用しよう

VSCodeには便利な機能がたくさんあります。

IntelliSense(自動補完): コードを途中まで入力すると、候補を表示してくれる機能です。 TABキーで選択した候補を挿入できます。

Git統合: ファイルの変更履歴を管理できる機能です。 左側のソース管理タブから利用できます。

統合ターミナル: VSCode内でコマンドを実行できる機能です。 npmコマンドなどをVSCodeから直接実行できて便利です。

よくある問題と解決方法

拡張機能が動かない時

拡張機能が正常に動作しない場合の対処法です。

1. VSCodeを再起動してみる 2. 拡張機能を一度無効にして再度有効にする 3. 最新版にアップデートしてみる 4. それでもダメなら再インストール

大抵の問題は再起動で解決することが多いです。

Node.jsが認識されない時

Node.jsがインストールされているのに認識されない場合の対処法です。

1. パソコンを再起動してみる 2. 環境変数PATHの設定を確認 3. Node.jsを再インストール 4. 管理者権限でコマンドプロンプトを実行

インストール後は一度再起動するのがおすすめです。

Live Serverが起動しない時

Live Serverが正常に動作しない場合の確認ポイントです。

1. HTMLファイルを右クリックしているか確認 2. 他のプロセスが同じポートを使用していないか確認 3. ファイアウォールの設定を確認 4. 拡張機能を再インストール

ポート番号を変更することで解決する場合もあります。

さらなる改善のためのヒント

ワークスペース設定を活用しよう

プロジェクト固有の設定をするための方法です。

プロジェクトルートに.vscodeフォルダを作成し、その中にsettings.jsonを作成します。

{
"editor.codeActionsOnSave": {
"source.fixAll.eslint": true
},
"files.associations": {
"*.js": "javascript"
},
"emmet.includeLanguages": {
"javascript": "javascriptreact"
}
}

プロジェクトごとに異なる設定を適用できるので、とても便利です。

タスクの自動化

繰り返し作業を自動化するための設定です。

.vscode/tasks.jsonファイルを作成します。

{
"version": "2.0.0",
"tasks": [
{
"label": "開発サーバー起動",
"type": "shell",
"command": "npm",
"args": ["run", "dev"],
"group": "build",
"presentation": {
"reveal": "always",
"panel": "new"
}
}
]
}

よく使うコマンドをタスクとして登録しておくことで、効率的に作業できます。

まとめ

VSCodeでJavaScript開発環境を整える5つのステップをご紹介しました。

今回設定した内容をおさらいしましょう。

  1. VSCodeのインストールと基本設定
  2. 必須拡張機能のインストール
  3. Node.jsのインストール
  4. プロジェクトの作成と基本ファイル準備
  5. 開発環境の最適化

これらの設定により、効率的で快適なJavaScript開発環境が完成しました。

最初は設定項目が多くて大変に感じるかもしれません。 でも一度設定してしまえば、その後ずっと快適に開発できるようになります。

開発環境は一度作って終わりではありません。 新しい拡張機能を試したり、設定を調整したりしながら、自分に最適な環境を作り上げていきましょう。

ぜひこの環境を使って、JavaScriptプログラミングを楽しんでみてくださいね!

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